三相モーターって何?基本を解説!

電気工学や工場設備に関わる仕事に興味を持ち始めたばかりの皆さん、突然ですが、「三相モーター」という言葉を耳にする機会が多いのではないでしょうか?

今回は、三相モーターについて、仕組みやメリットを分かりやすく解説します。

1. 三相モーターとは?

三相モーターとは、「三相交流電源」で動く電動機(モーター)のことです。

まず、「三相交流電源」とは、電力の供給方法の一つで、3本の電線にそれぞれ異なるタイミングで流れる交流電気を指します。これにより、電気が途切れることなく、効率的にエネルギーを供給できます。

三相モーターは、この三相交流電源を使って回転運動を生み出し、機械を動かす役割を果たします。

 

2. どこで使われているの?

三相モーターは、工場や大規模な施設でよく使われています。具体的には、以下のような用途があります。

ポンプファン(換気扇、大型空調設備)

コンベア(工場の生産ライン)

加工機械(CNC機械、プレス機など)

これらの設備は高い動力が必要なので、効率的でパワフルな三相モーターが選ばれることが多いのです。

 

3. なぜ「三相」なの?

三相モーターの特徴は、その電源方式にあります。三相交流電源には以下のようなメリットがあります。

1. 回転がスムーズ

三相交流電源は、3本の電流が交互に流れることで、常に一定の回転力を生み出します。そのため、回転がスムーズで安定した動きが可能になります。

2. 効率が良い

単相モーター(家庭用の電気機器で使われるモーター)に比べ、三相モーターはエネルギー効率が高く、消費電力を抑えられます。

3. 大きなパワーを発揮

三相交流の特徴である高い電圧と電流を活用することで、大きな動力を生み出すことができます。

 

4. どうやって動くの?

三相モーターの基本構造は以下のようになります。

固定子(ステーター)

モーターの外側部分で、電流を流すコイルが巻かれています。このコイルに三相交流電源が供給されると、磁場が回転します。

回転子(ローター)

モーターの内側部分で、固定子が作る磁場によって回転します。この回転力が機械に伝わり、動作を生み出します。

 

5. 新卒に知ってほしいポイント!

• 三相モーターは「工場の心臓部」とも言える重要な装置。基本を押さえることで、現場の理解が深まります。

• 三相交流電源は効率的で安定しているため、大規模な設備で主流となっています。

• モーターが動かなくなる原因として、電源の問題や部品の摩耗が挙げられるので、点検や保守も重要です。

6. まとめ

三相モーターは、効率的でパワフルな動力源として工場や施設で広く活躍しています。新卒の皆さんにとっては、専門的な内容に感じるかもしれませんが、仕組みや用途を知ることで現場での理解が深まります。

もし興味が湧いたら、当社ではインターンシップで触れて知ることもできますので是非ご連絡ください!

ネットや動画の情報だけでなく、実際の動いている様子や音からも多くのことを学べるはずです。

TOP